◇シルフィーユ通信◇ 〜Sylphille〜 2015年3月号 浅野太志

メルマガ「シルフィーユ」〜Sylphille〜 2015年3月号 No.00008

時が経つのは早いもので、気がつけばもう3月…
少しずつですが、寒さが和らいできているのを感じます。もうあと2週間も待てば、うんと過ごしやすくなるはずです。いよいよ本格的な春の到来ですね。
三寒四温のこの時期、皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
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道の究極に行きつく所

去年まで毎日書き連ねていた重〜いブログ(Songe a Paris)をやめて、冬至のあたりから新しく始めたつぶやきブログ(やさしい風のように)の更新をするのは、すごく楽で、だいたいいつも5分ぐらいの手間で済んでいます。
しかも、時々更新するのをサボっています(笑)

とはいえアレって、本当訳のわからないブログで、変に格好つけた人生訓みたいなのを偉そうに書いているだけですから、「なんだよ、コレ」って思っている人も多いと思います。
しかもあのブログだと、浅野太志は最近何をやっているのかさっぱり分からないので、ちゃんとアイツはやっていけているのかと、時々心配してくださる方もいます。
最近、そんな鑑定をこなしている訳でもなさそうだし、一体空いている時間は、何やっているんだろう? …って謎に思われているかも知れません。

実はずっと毎日、夕方近くまで布団の中でダラダラと寝ています(笑)

というのはウソで、最近でもそれなりに、結構時間に追われながら過ごしています(笑)

これまで、ずっと手がつけられなかった事を、やっと今頃になってせっせとやり始めているんですね。例えば、3年前パリから帰ってきた時から、ずっと課題だったエテイヤ・タロットの翻訳も、少しずつ進めています。
たまにのぞいて下さい(^^)
http://www.asano-uranai.com/etteilla.html

あと、今、自分の占術のバリエーションも、開拓しています。
僕の今の鑑定スタイルは、四柱推命とタロットという軸になる2つの占術をメインにしています。これって東洋系と西洋系で、すごくアンバランスな組み合わせであるというのは、よくわかっていますけど(笑)
実を申しますと、今、3つ目の主軸の占術として、「姓名判断」を、寸暇を惜しみながら一生懸命マスターしています。

僕の姓名判断の師匠は、書の大家である野尻泰煌先生。
一昨日もしっかりと学んでまいりました。

野尻泰煌先生の姓名判断の技術は、本当にものすごいんですよ。名前をパッと見ただけで、実際に一度も会った事のない人でも、どういう人なのかを見事に当ててしまわれます。

でも、野尻先生の本業は、あくまでも書家です。それも、誰もが認めるトップクラスの…

そして、僕は今、書道の手ほどきを受けながら、姓名判断の技術を学んでいる真っ最中という訳です。

姓名判断といっても、ちまたの格数だけで見ていくような簡便なものではなく、格数というものを一番重要視する事もありません。もちろん、格数だってしっかりと見ていきますけれど…
最初は半年ぐらい学んだら、姓名判断の技術を習得できるかな… となどとタカをくくっていたのですが、そんなに甘いものではないですね。
これは、姓名判断だけに限らず、どんな占いでもそうなのでしょうけど…

確かに表面的にだけなら、そのぐらいの期間でマスターできるのかも知れません。でも、その占術の奥にある真髄を会得するのは、到底無理です。

とはいえ、奥義をちゃんと極めてから始めよう… なんて流暢な事を言っていると、いつまで経っても鑑定が始められないから、最初は鑑定料をお値打ちに設定して、とりあえず今年の秋口ぐらいからでも、始めてみようとは思っていますが…

僕の場合、たまたま四柱推命という占いを習得していた事が、姓名判断を学んでいく上で、とても助けになっています。
姓名判断の鑑定法には、音の五行や陰陽の要素が盛り込まれているのですが、そういう部分の理解は、師匠からパッと説明されただけで、比較的すぐに飲み込めたりします。どんな占いでも、やっぱり基本はつながっていますね。

そういう部分では良かったのですが、実は姓名判断を学ぶ上で一番ネックになるのは、一つ一つの文字の正しい理解だったりして…

名前に使われる漢字やひらがなの一文字一文字の本来の字源や、その深い意味を理解していないと、間違った鑑定になってしまうんですね。
つまり、正しい日本語をちゃんと理解していないと、鑑定ができない。

思わぬ所で、課題をつきつけられました。僕も今まで、そういう事をあまり意識しいないまま生きてきましたし…

僕はこれで、かなりいい年にはなっていますが、それでも昭和の高度成長期以降に生まれた若造ですから、戦後のGHQや日教組主導で作った、簡便化された日本語にすっかり洗脳されてしまっています。だから、俗字と呼ばれる常用漢字が、もう体に染みついちゃっています。

ところが、こういった漢字はそのまま姓名判断で用いる事ができません。
元々の漢字は、それ以前に使われていたものが本物な訳ですから、例えば常用漢字でそのまま格数を数えたら、まるで見当違いな結果になってしまいます。

方位学上での北は、磁石がさす北ではなく、本当の北で見て行かなければいけないのと同じ理由です。

で、行きつく結論が、姓名判断を正しく極めようと思うのなら、日本語を正しく極めるしかない… という事になってしまうのですね(笑)

最近僕が書道を始めたのも、単なる道楽ではなく、実はこういった意味があっての事です。

…なんて偉そうな事を言いましたが、正直に言いますと、師匠から書をきちんとマスターするように言われて、あんまり考えないで書道を始めました(笑)
やっと今頃になって、師匠はそこまで先の事を考えて、指導をしてくださったんだな… と気づいた次第です。

風邪をひいたり、あまりに体の調子の悪い時は別として、毎日、師匠に書いて頂いたお手本を最低一回は書こうと、心の中で決めています。忙しくて前日に書が書けなかったような日は、2日分書く事にしています。

気のせいか、毎回、だんだんと師匠が書いて下さるお手本の枚数が増えていっているような気がします(笑)
ひょっとしたら、こんな僕でも少しは期待して頂いているのかも知れません。
としたら、もう負けられませんね。

それにしても、毎日書を書き続けていると、色々な事が体で学べます。
確かに一つ一つの漢字の旧漢字の字源の意味を調べて、それを丸暗記するというのも、姓名判断を手早く学ぶ上では悪くないですけど、こうやって書を書き続けるのはそれ以上に意義があるような気がします。

うまく説明できませんけど、太古からの文字の伝統や文化を、頭ではなく体を通して習得するとでも言ったらいいのでしょうか…
別に格好つけてる訳ではなくて、素直にそんな風に感じます。

筆で字を書く時に、うまい字を書こうとしても無駄ですね。
それよりも、本当に正しく書こうとする(色々な意味で…)事が、一番大切なのかも知れません。

それで、こうやって書をやっていて、究極に行きつく境地が、禅の境地なんですよ。

そうですね… 調子のよい時は、なんだか自分で一生懸命書を書きながらも、書を書いている自分を冷静に見ているもう一人の本当の自分がいるような気持ちになっている…
でも、この感覚を維持しなくては… なんて思った瞬間、また元の普通の状態に戻ってしまうんですけど… このふっと自分を超えられる瞬間が、とても大事なんじゃないかと思います。

つまり、自分で字を書いたらだめなんです。
…って、多分訳のわかんない事を言っていますよね。でも別に、頭がおかしくなった訳じゃないんです(笑)

僕がこうして、師匠の野尻泰煌先生に巡り合えたのは、野尻先生の弟子の書家でもあり、占い師でもある高天麗舟先生のお陰なのですが、この前ブログをふと見てみたら、やっぱり禅の境地の話が書いてありましたね。
http://reishu-takama.sakura.ne.jp/blog/?p=44

「主人公」と呼ばれる真の自分を見つける…
でも、それを見つけよう… その境地にいたろう… とするのも、また我だったりします。だから結局の所、残された道は、まだ自分に我がある事をありのままに受け入れながら、精進するしかない…

僕は、占いの極意というのも、実際にはこれなんじゃないかと思うんです。

占術理論さえ完璧に頭で理解すれば、人の運命をピタリと寸分もたがわずに言い当てる事ができる、みたいに思っている占い師の方もいらっしゃいますが、僕はそうは思いません。

僕はこれでも、それなりに実践鑑定を積んでいますから、そこの所は間違いありません。占術知識の理解でわかる事は、その人の特性や進むべき方向性、あとは大まかな転機ぐらいです。

だいたい、一介の人間がそんな大それた事なんて、出来る訳ないじゃないですか(笑)
そういう事は、人間の我力ではない本当の力が出た時に、初めて可能になる事です。

占い師が頭の中の占術理論に縛られている内は、まだまだ完璧な状態とは言えないでしょう。

それでこの事は、芸術作品というものを作りだす時にも、ひょっとしたら言えるのかも知れません。

一昨日、野尻先生がおっしゃっていた事なのですけど、最近の芸術作品の風潮というのは、モダンでおしゃれなものを求める傾向にあって、それはそれで悪い訳ではないものの、自分の感性とイメージだけが先行してしまうと、どうしても自己の模倣に過ぎない小さな作品になってしまいやすいそうです。

だからそこに、伝統というものをくっつける必要があるとの事…

伝統といわれても、抽象的でちょっとわかりにくいんですけど、先祖からずっと受け継がれている血の中で息づいている衝動、と言いかえる事ができる気がします。

で、ひょっとするとこれも、禅でいう所の真我とか主人公とか呼ばれる意識なのかも知れません。
また、訳がわからない事を書いちゃってますね。日本人のくせに、まだまだうまく日本語を使いこなせてなくて、言いたい事をちゃんと表現できないのがもどかしいのですけど…

野尻先生は、いわゆる野暮ったいものを、咀嚼(そしゃく)できるような時間のゆとりがあれば、人の心をうつ、素朴で普遍的な芸術作品ができるとおっしゃいました。

僕は、この言葉を聞いた時、心の観念が破れたような気がしました。
それで全てにおいて、占術も、書も、芸術も… ひょっとしたら人生のありとあらゆるものの神髄がここにあるのかも知れない…というような気がしてきたんです。

もちろん、これは一つの考え方であり、他にもいろいろな考え方があるのかも知れませんけれど、少なくとも、僕が今向かって行くべき道はこれだ… って、ハッキリと方向性が見えたような気がしました。

そんな訳で、浅野太志は、最近何をやっているかあまり表に出ませんけど、訳のわからない事を模索しながら、日々成長しています(笑)

また、具体的に方向性が見えてきたら、ちゃんと報告いたしますね。

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TAROTメッセ−ジ 第8回 「戦車からのメッセージ」

「TAROTメッセ−ジ」は、ウェイト版の1枚1枚のカードを取り上げて、そのカードが発しているメッセージに耳を傾けてみようというコーナーです。
第7回目は、「戦車」についてです。

戦車の構図
http://www.asano-uranai.com/tarot.html#the_chariot

二体のスフィンクスに引かれた戦車に乗った若者の顔立ちは、精悍で自信にみなぎっています。
類いまれなる実力を持ち、これまでに全てのものを手に入れてきたこの若者には、何一つ恐れるものがありません。
とはいえ、まだ人生経験の浅い彼は、自分の力を過信する事で、周囲の人たちへの配慮がどうしても欠けてしまいがちです。若者を囲っている戦車の四面の壁は、自分と他人との壁を意味しているものなのでしょう。

この戦車のカードのメッセージは、「英雄たらんと知れ」というもの…
作者のアーサー・ウェイトはこの戦車のカードに、ギリシャ神話に登場する、スフィンクスの謎かけを解いた、自信に満ちあふれた若者オディプスの姿を盛り込みました。
この戦車のカードは、「結果に囚われるのではなく、挑戦をしようとする勇気そのものにこそ意味がある」と訴えかけているようです。

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この度、2015年4月11日(土)から、毎週土曜日に「タロット講座〜大アルカナ実践編〜」を開催する運びとなりました。
講座会場は、東京亀戸にあります「梅屋敷」の梅の間… 和風でとっても綺麗な会場です。

タロット占いというのは、カードから「感じ取る」 という事が、非常に重要になってきます。
市販の本に書いてあるような、ありきたりの内容ではなく、大アルカナの1枚1枚のカードの中に、作者のアーサー・ウェイトが込めた真の意味を元にして、プロジェクターを使用し絵柄の細部まで見ながら、解説してまいります。
自分のインスピレーションをいかに引き出して、読み解いていくかという観点で、講師自身の実践経験を元に、実践で使える技法を伝授いたします。

詳しくはこちらをご覧ください(^^)↓
http://www.asano-uranai.com/conference13.html
皆様のご参加を、心よりお待ち申し上げております。


鑑定オフィス「シルフィーユ」への中野坂上駅からの道順はこちらです。
http://asanouranai.blog.fc2.com/blog-entry-995.html
皆様のお越しをお待ち申し上げております。


シルフィーユでの鑑定のご予約はこちらまで…
http://esp07.dt-r.com/sylph/

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メルマガ「シルフィーユ」〜Sylphille〜、いかがでしたでしょうか。
お気軽にご意見やお問い合わせを頂ければ、嬉しく思います。
全てのメールに返信は出来ませんが、浅野太志は一生懸命読みます。

asano.uranai@gmail.com

浅野太志の占い鑑定
http://www.asano-uranai.com/

浅野太志の最新ブログ「浅野太志 やさしい風のように 〜心のつぶやき〜」
http://asano-uranai.com/blog/

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